2012年06月27日

試合コントロール、注意の仕方

初心者審判パパさんからの質問コメントに対して。

いつも参考にさせていただいております。
中略

前日からの雨で土のグラウンドは水溜りもぬかるみも多く、滑ったり転んだりする選手が多くいました。
試合中も強い雨が降ったりと、選手も審判も集中を欠きやすい困難なものとなりました。
さらに両チームの実力は拮抗していて、後半残り数分まで得点が無く、イライラが溜まりやすい状況でした。
こういった悪天候ではファールの判定が分かりづらいのですが、自分の基準に従ってジャッジしていました。
足元の悪さで軽い接触が頻発していたものの、笛が口に来たのは試合を通して2〜3回で、それは全て吹いてファールとしていました。
しかし両チームともその「軽い接触」を私がファールとしない事に不満の声があり、私はそれをプレッシャーに感じてしまいました。
試合後半では接触のたびに選手たちから「ファール!ファール!」と声が上がっていましたが、私はプレッシャーを感じつつも基準を変えることなく、うろたえずに冷静に黙々とジャッジしていました。
また、こんな時に限って私の背後で倒れていた選手がいて、それをベンチからの「主審〜!」というイラついた声で気付かされた事もありました。
気付いていなかったので、その選手が接触して倒れたのかひとりで滑って転んで痛んでいるのかも分かりませんでした。
間もなく起き上がってプレーに復帰していたので、笛で止める事はしませんでしたが、その一件で主審としての信頼感を失ったように感じました。
中略
とりとめのない文章になって申し訳ありませんが、試合の雰囲気は読み取っていただけるでしょうか。
両チームともイライラが見て取れましたが、ラフプレーの応酬にまで発展しませんでした、俗に言う「荒れた試合」とは思っていません。
思っていませんが、何か言葉にできない遺恨を残したように感じています。
アドバイスいただきたいのは以下の点です。
@選手やベンチから不満の声(抗議未満)が上がった場合の対処方法。
A試合の途中からファールの基準を変える必要があるでしょうか。
Bもし試合中に「荒れてきたな」と感じた場合、どんな対処が効果的でしょうか。
Cまったく問題なくスムーズな試合でも、何か声を出すとしたら、どんな声を出すのがベターでしょうか。
もともと私は黙々と審判をする場合が多く、今回もそれが良くなかったのではないかと思っています。
その後日の試合では意識的に声を出すよう考えていたのですが、そんな試合に限ってスンナリと終了し、声を出す機会がありませんでした。
それを踏まえてCを書きました。
一方的にアドバイスを求めるのは厚かましいかと思いますが、なにとぞご指導いただけますようお願いいたします。


少年、4種の試合で、ご質問のような事態になったとしてコメントいたします。
@からCまで区分せずにコメントします。

まず、ファウルとはならない接触であっても、微妙であれば、選手には「続けて」といった言葉をかける方がいいでしょう。あまりに軽微なレベルで、ファウルをとっていると、試合コントロールとしてもですが、非常にか弱いサッカーになってしまいますから。

それと、「ファウル、ファウル」があまりに過度であれば、主審に対する異議として、まずは注意からしておきます。

主審は落ち着いてプレーを見ているということ。
主審の基準でファウルは的確に取るので、笛を吹くまでプレーを続ける事。
また、同じ注意に該当する行為をすれば、審判への異議として、警告するよ。


と注意します。
インプレー中でもいいのですが、あまりに頻繁、過度だったり、複数の選手で同じような感じであれば、アウトオブプレーになった時に、顕著な選手を呼び、フィールドの選手、ベンチにも、解るように、ピピ、ピッーと笛。そして、選手を呼び上記の注意をします。

審判が明確に注意をしている事を示すためです。
何もせず、うやむやにするとむしろ、不満や異議を助長させます。

落ち着いて、にこやかに、「審判はちゃんと見ているからね。」
といったニュアンスで注意します。

少年といえども、主審の威厳と信頼感は必要です。
ほとんどの場合が先に手を打っておくことで「警告」まではいかずにすみます。

アピールではなく、明らかにジャッジへの異議であれば、警告とします。

ベンチに対しても同様です。
4審がいる場合は必要に応じて、注意をしてもらいます。1stの副審も同様で、ベンチコントロールを事前打ち合わせで、しておくといいでしょう。
選手同様、看過できないような言動であれば、アウトオブプレー時に、ベンチ、テクニカルエリアまで行って、注意を促します。

度を越した場合は退席してもらいますよ。くらい言います。
私の経験では退席にしたことはまだ、一度もありません。
県大会で、2度ほど、注意は与えたことはがあります。でも、できる限り、そういう状況になる前に、試合をコントロールし、選手ともベンチともコミュニケーションをとるべきでしょう。
で、あればそんなに酷い状態にはならないならはずです。

それと、「荒れた試合」これは別ものだと思います。ファウルがファウルを呼ぶ。
報復的なプレーなど、少年の場合ではあまり起きません。
「白熱した、厳しい試合」はあります。これぞ、審判の試合コントロールの見せ所ではないでしょうか。基準のはっきりした、明確なジャッジで、あればそれをコントロールすることは可能です。

試合の途中で基準は変えません。さっきまではOKで、今度はファウル。それこそ試合を変な意味でコントロールしてしまうことに。

ただ、競技者やベンチが解らない程度の調整はしますがね。前半は少しだけ厳しめにとかはあります。

いづれにしても、無言の主審ではコントロールはうまくできません。コミュニケーションをうまく取ること、そして、自信を持ってジャッジをする事。これが必須です。
頼りない、シッカリ見ていない。そんな主審にはなりたくないでしょう。だから、ルールも、基準もシッカリする。それを続けて行くうちに、気持ちのイイ試合は増えてくると思います。
私だって、5年くらいまでは、まだまだな感じで審判してました。10年すぎてようやくでした。頑張ってください。
posted by zutto4q at 20:44| Comment(2) | 試合の進め方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月25日

PK 他の競技者


いただいたコメントを元にちょっと解説します。

お忙しいところ恐縮ですが、教えていただけないでしょうか
ペナルティキック時の二度蹴りについてですが、先日子供たちの試合中にキッカーが蹴ったボールがGKの手に当たり、その後ゴールポストに弾かれ戻ってきたボールをキッカーが蹴りこみました。


キッカーが蹴ったボールがゴールキーパーの手に当たり、ゴールポストに弾かれ戻ったボールをキッカーが蹴った。何の問題もない。二度蹴りでも、何でもありません。
ゴールポストに弾かれて、そのボールがにキーパーが触れて、戻ったボールでも、同じです。
ゴールポストやバーに弾かれたボールをキッカーが再び触れた段階で、インダイレクト、間接フリーキックとなります。
ちなみにあまりないですが、キッカーがーボールを前方にチョン蹴り、(あくまでも前方でなければなりません)
それを後方から、ボールが蹴られた後、エリア外から入ったキッカー側の競技者が、キッカーへパス。
そしてキッカーがシュート。
こんな紛らわしいペナルティーキック見たことないでしょうが、ルール上は全く問題ありません。
特定の競技者によりボールは前に蹴られインプレーとなっている。それを、他の競技者が触れた後でシュートしている。競技規則上、全く問題はありません。

審判の判定は2度蹴りとして守備側の間接フリーキックとしたところ、攻撃側チームより「他の競技者(守備側キーパー)が触れたあとであり、ゴールとして認めるべき」との抗議がされました。
誤審です。 攻撃側の抗議の言い分はあってます。抗議はNGですが。
対して審判より「GKは他の競技者ではなく、ゴールポストと一緒の扱いになる」との回答がされました。

ゴールキーパーが競技者でない。考えられない認識です。ゴールポストのわけがありません。

こちらでも「キーパーが弾いたボールは他の競技者であるキーパーが触れているのでOK」との記載がありましたが、色々調べてみると「蹴ったボールがクロスバーに当たったり、 ゴールキーパーの防御により跳ね返ってキッカーに触れた場合、相手チームへその地点からの間接フリーキックが与えられます。」との表記をされているところもあり、 悩める4級審判員となっています。

クロスバーの跳ね返りとゴールキーパーのは全く違います。2度蹴りの適用は全く異なります。
ですから、間違った見解で、誤審です。

ただ、記載のポイントで多分大きな感違いが原因ではないかと思われることがあります。
適用が全く異なっている場面です。
それは、ペナルティーキックで、キッカーの見方競技者が、ボールが蹴られる、インプレー前に、エリア内アーク内に侵入してしまい、キッカーが蹴ったボールが、ポストに当たったり、ゴールキーパーに弾かれたりして、ゴールインしなかった場合で、それをキッカーが再び触れたのではないでしょうか
これは2度蹴りではなく、それ以前にキッカーの味方競技者がインプレー前に侵入した事が反則でありボールがゴールに入らなかったら、競技者が侵入した場所から間接フリーキックでの再開です。

2度蹴りとは、全く関係ありません。もちろん、跳ね返らずにゴールラインを割った時も同様です。
再開は、キッカーの味方競技者が侵入した場所が反則が起きた場所なので、仮にボールに触れたキッカーの場所でもなければ、ゴールラインを割ったから、ゴールキックでもありません。

たぶんこの事例と混同してしまったのではないでしょうか。
悩める4級審判さん。情報は氾濫してます。
情報の真偽を自ら判断しなければなりません。ルールブック、このブログ、とよく見てから、他の情報も参考にしてください。
このブログは上級の審判のサポートもありますが、競技規則は綿密にチェックしてますし、通達もしかりです。そして、疑問があればJFAでも、県協会などでも、ルール適用の実際的な事なども問い合わせ、確認して書いておりますので、ご安心ください。

結局は「他の競技者」の解釈によるとは思いますが、再度ご意見をお聞かせ願えないでしょうか?よろしくお願いいたします。

ゴールキーパーは競技者です。
これはどんな時でも。

posted by zutto4q at 19:21| Comment(1) | ペナルティキック関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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