2017年04月24日

キックオフのハーフウェイライン越え

先日 「3級審判」さんからコメントいただた内容を題材にして記事を書きたいと思います。

いつも拝見させていただいております。
新ルールのキックオフについて疑問があり質問させてください。
キックオフ時どの方向に蹴ってもOKとなりましたが、後方へ蹴る場合、物理的にはハーフウェイラインを越えて足を振らなければ後方へ蹴り出すのは難しいと思います。ルール上インプレーになるまでハーフウェイラインを越えてはダメですし、問題無いプレーなのは分かっていても、なんだかスッキリしません。片足がラインに掛かっていればOKという意見もありますが、そうなれば他の選手もOKになってしまいますし。自分の見解としては、ハーフウェイラインを越えて地面に体の一部が付いているのはNGで、空中でラインを超えているのはOK。蹴り足がラインを超えていても、軸足がラインを越えていなければ、ボールを蹴る(インプレーになる)瞬間は空中でのみラインを超えている状態なのでOK。この考えだと他の競技者の件も説明がつきます。頭などが空中で超えていても足がラインを超えていなければOK。空中ならばOKというのが自信ありませんが。。。
分かり難い説明で申し訳ありませんが、回答お願いします。
これからも楽しみに拝見させて頂きます。

というコメントでした。

このご質問への応えの前提になるのは「ハーフウェイライン」の扱いがポイントだと思いました。

昨年の競技規則改正で
オフサイド 11.1に明記さてたことを考慮に入れる必要があると思い、コメントを書いたのですが、重要なハーフウェイラインの扱いに関して「誤審」(テレ笑)が一部あったので、改めて記事にいたしました。

追加コメントで 保護者3級さんから

ハーフウェイラインの件ですが、
対比表には、
「日本協会の解説
基本的にハーフウェーラインは、それぞれ相手または自分のハーフに含まれると解釈される。ただし、オフサイドの判断をする場合に限り、どちらのハーフにも含まれない(中立)と解釈する。」
となっています。

というコメントをいただきました。有難うございます。

キックオフはまず、すべての競技者が自分のハーフ内にいなければならない。とう前提があるので「ハーフウェイラインは」どうなの? ということに対してこのコメントです。

「ハーフウェイラインはオフサイドの判断する場合に限りどちらのハーフにも含めまれない。」

それ以外の「基本的には」で・・・相手のハーフでもあり、自分のハーフでもあると解釈される。と解説されています。

キックオフの時はまず、自分のハーフにいなければならない。ハーフウェイラインを踏んでいる事自体は問題ないのですが、ハーフウェイラインを越えてしまうことは認められないということになります。
これを前提に記事を展開していきましょう。



そもそもキックオフを前方に明らかに動かさなければならなかった旧ルールの時、二人以上の競技者がサークルに入り、前方に蹴られたボールをもう一人の競技者がバックパスをしようとしたボールを受ける時、この競技者があきらかにハイウェイラインを越えて位置していることが多かったので


・・・改正時の 競技規則の比較解説ではキックオフの際にボールをいずれの方向にも動かせることになり、攻撃側競技者がボールを受けるために相手競技者のハーフにいるという競技規則で認められない行為を抑制できる。


と記載されいました。キックオフが一人で行えることを想定したのではなく、あくまで前方に蹴らなくてよくなったとの解釈で(二人でキックオフする。ボールを引きインプレーにして、もう一人がバックパス)相手ハーフ内に入らない事を期待した改正だと判断できます。


しかしながら、この意図どうりにはならず、今度は一人の競技者が最初から後方に蹴る意図でハーフェイラインを越えてしまう事をどう捉えるかという問題が出てきたということですね。


これは先程 この記事の前提のハーフウェイラインの扱い方で書いたように、オフサイドの判断以外の基本ではハーフウェイラインは相手のハーフであり、自分のハーフでもあるということであれば・・・。


キックオフをする場合もハーフウェイラインを越えない限りはラインを踏んでいいてもいいということになりますね。


JFAの競技規則改正の解説ビデオでは、キッカーがハーフウェイラインを半分程踏んでいますが・・・ボールを後ろに引いてキックオフするようなプレーをしています。やはりは ハーフウェイラインは超えてはいません。


それと、センターマークに置かれ静止したボールを蹴る場合にはいづれにしても、ハーフェイラインの空間上は足が超えるのはよくあることなので・・・これらも、「正しくキックオフ行う」から逸脱しているかというと全く問題の無いことだと判断できるはずです。


そもそもどの方向に蹴ってもいいのですから前に蹴れば問題はないのですが、ほとんどが後方に蹴られるので、実際には明らかに相手ハーフ内に入ってのキックオフでなければ、認めているのが現状だと思います。


インプレー以前、キックオフの合図の前に、ハーフウェイラインを超えているようであれば注意はした方がいいと思います。明らかに相手ハーフにいることを認めるわけにはいかないと思います。


キックオフ合図の後、自分のハーフ内にいた競技者が体を反転した時などに、一時的、部分的に相手のハーフに入ってしまうことはあると思いますが、著しく&明らかにでなければ、キックオフのやり直しをさせなくてもいいのではと思います。レフリーの裁量範囲ではないでしょうか。


JW杯予選などでもハーフウェイラインはもとよりサークルも踏んでいているケースは多々ありますが、原則どうりやり直しさせるかというとほとんど問題にしない感じです。(インプレー前によほど相手ハーフに入った場合などを除き)本来はNGですが・・・ということですね。 



このキックオフに関連して、昨日の中学生の試合で・・・

キックオフ時一人の選手が、ボールを引いてキックオフ、そしてすぐにそのボールに触れてバックパス。


「ピッツー」その段階で



 他の競技者が触れる前に再びボールに触れるで・・・相手チームに間接フリーキックが。


今回の改正で前方に蹴らなくてよくなったことから、従来(前方に)の正しくキックオフが行われなかった場合のやり直しではなく、「後ろに蹴っても」インプレーになることから、すぐに同じ競技者がボールに触れた場合は相手チームに関節フリーキックとなります。やり直しではありませんので、くれぐれもご注意を。



競技者もまだ、十分な理解が出来ていない段階ですので、主審としては 「正しいキックオフ」を伝えていく役割もあると思います。

posted by zutto4q at 16:02| Comment(4) | 競技規則に書いてある | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月05日

選手の「不調」による交代

コメントを頂いたので、その話題を元に記事を書いてみましょう。

今回は 選手の「不調」に関してです。 まだまだ暑い日も続き・・・
負傷とは言わないまでも、「熱中症気味」のことはありまし、 WBGT計で管理は必須ですが、
主審やベンチの認識として、準備は必要だと思います。 主審苦手さんからの質問です。

はじめまして。

8人制サッカーで、どちらが正しいのか不明なので教えてください。


選手が自主的に吐き気を申告してきた場合、インプレー中であってもゲームを一時止めるべきでしょうか。それとも自由交代なので所属チームに任せるべきでしょうか。


私がとった行動は以下。(8人制で2人審判の主審という立場)

試合をとめず、所属チームに選手の交代を合図し、選手をタッチライン際に誘導。所属チームが認識したので選手にピッチ外に出ても良いと話しました。


理由は自由交代であること、選手が自分で歩けたこと です。


この行動に対して試合を止めるように所属チームの監督からクレームが入りました。


よろしくお願い致します


回答


選手の「吐き気」の状況次第だと思います。これが判断の重要なところで。

試合が少年の試合で、私であればという前提で。 8人制とい試合の場合の対処です


「負傷」・・・・「出血」では有無を言わせず、フィールドに出すですが。「選手の不調」での対応です。


競技者が普通に言葉を発している、顔色、歩調なども鑑みて、通常の交代が可能かを判断します。


一番軽いケースであれば、ベンチに声を駆け、インプレーのまま、交代ゾーンから交代することを促す。


二番目 ちょっと心配 本人意志を確認 インプレーのまま フィールドの外に出す事を許す。

・・・このあとは本人・ベンチの判断で交代の処理を行う。(交代がない場合もある)


三番目 かなり重篤 すぐに吐いてしまいそう、顔色、歩調が悪く 歩くのは無理。

・・・プレーを中断し、アウトオブプレーにして、選手を動かさせずに、スタッフを入れ、フィールドの外に出して対処することを促す。(かなりの確率で交代になる)


実際は1番目のケースが多いと思われますが、三番目は 選手・ベンチスタッフの試合前の体調管理にも問題がある場合があるのではないでしょうか?「不調なまま」試合に望む危険を疎かにしてます。1日の間で 2試合目 3試合目とかで発生しがちな現象です。


ファウルとは関係の無い競技者自体に発生した「肉離れ」「捻挫」などもふくめた「不調」も同様に その重篤度合いに合わせて対応して行く必要はあるでしょう。


ただ、少年の試合であれば、試合の流れや、展開、ボール争点の状況で、アウトオブプレーで停止が可能であれば、「早期」の予防的対応ということで早めのケアをして挙げるという配慮も必要だと思います。


競技規則の引用と対応にかんする関連箇所はここです。


第5条

1. 主審の権限 各試合は、その試合に関して競技規則を施行する一切の権限を持つ主審によってコント ロールされる。

2. 主審の決定 決定は、主審が競技規則および“サッカー競技の精神”に従ってその能力の最大を尽くし て下し、適切な措置をとるために競技規則の枠組の範囲で与えられた裁量権を有する主 審の見解に基づくものである。 




以上でいかがでしょう「主審苦手」さん の対処は決してクレームのレベルではないと思います。

posted by zutto4q at 10:51| Comment(2) | 競技規則に書いてある | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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