2017年03月16日

4級初心者の審判 試合の進め方

4級の初心者審判の方がいよいよデビューとか、まだ十分慣れていないなどの方を対象にごくごく基本的な試合の進め方からご紹介していきましょう。

準備は前回書いたように、競技規則の重要部分はしっかり頭に入れておくことですが、実際のフィールドでさてどうやるか? チームの先輩審判の方から教授してもらうことなどで実践に入っていくと思いますが、忘れがちな事や、初心者の4級だとなかなかできないことなども取り上げてみます。

まず、試合の開始前の整列するところから・・・(本来はレフリーチームの打合せがありますが、練習試合などを想定してスタートしましょう)

両チームから通常は試合球を持ち寄らせます。ボールのチェックは主審の重要な役目です。ほとんど、空気圧が足りない場合が多いので空気圧計などで計測しましょう。 ボールによって対応空気圧が違います。上限0.9気圧のボールに0.95はNGです。低学年であれば0.7 高学年であれば0.8弱 程度を規準にチェックします。 プカプカの場合はしっかり空気を充填します。

次に、副審に競技者の用具のチェックをしてもらいましょう。すね当てが入っているか スパイクの先が破れていないかなど。4種ではほとんど取り換え式のスタッドのスパイクを着用している選手はいないと思うので、スパイクの裏よりむしろつま先などでいいと思います。

競技者の用具のチェック同様・・・さて審判は?
・メガネの着用(見えなきゃしょうがないが、スポーツメガネでなければ本来はNGです)
・装身具・・結婚指輪したままはNG
・コイントスのコインをもっているか
・警告・退場のカードは持っているか(練習試合からカードを出す場面を練習していきます:重要)
・笛・ブッキングノート

審判の用具がしっかり揃っていたら、いよいよ、入場です。

試合前のセレモニーは練習試合ではやらない場合がほとんどなので・・・
ハーフウェイラインにそって両チームを対面させたら、笛を吹いて握手をさせる。

両チームのキャプテンを呼んで、どちらのゴールに攻めていくのかを決めるコイントス
「はい! じゃんけん」は止めましょう、必ずコイントスで。

コイントスで勝ったチームが前半最初に攻めるゴールを決め、もう一方のチームがキックオフとなります。
(今のお父さんレフリーが子供のころはボールか陣かを決めてましたので間違わないように)

いよいよキックオフですが、副審が規定の位置についたことを確認・合図して、両チームの競技者のポジションを確認します。
キックオフは昨年のルール改正でボールを後ろに蹴ってもインプレーになる事になりました。ただ、ここでキックオフをする競技者が明らかに相手のフィールドに入って後ろにキックオフすることは認められていません。あくまで自分のハーフ内からが基本です。ハーフウェイラインに少なくとも足がかかるようにしなければいけません。
同時にキックオフをしないチームの競技者がセンターサークルのライン上にいないかなども注意しましょう。サークル内に入っていたり、ラインを踏んだりしてはいけませんので。

このチェックが終わって、いよいよ笛ですが・・・
笛の前に時計をスタートしておきます。そして笛でキックオフ 。 正確には時計をスタートさせて、キックオフがされるまで、時間は試合時間に含まれないので、時計をスタート後にどの程度(たぶん5秒以内だと)経過したかは認識しておきます。

本来笛を吹いて、時計をスタートだろうという方もいらっしゃいますが、笛のあとキックオフ直後に時計を作動させるために視線を移してしまうことや時計が間違いなくスタートしたことを見ているうちに、数秒間、争点から目を離すということになってしまいます。
時計をスタートして、間違いなく作動したのをチェックして笛を吹きましょう。(時計のスタートボタンを押したつもりで作動していなかったりのミスを防ぎます。以外とよくやるミスですから)

以上ここまでが試合スタート・キックオフのススメ方です。
試合がはじまれば、争点がしっかり監視できるボジションに常に走っていき、副審と挟む形でいわゆる対角線審判法でポジショニングします。副審とよくアイコンタクトすることを重視します。

得点があった時なども、副審を見ないですぐ得点を認めてしまうようなことはないようにします。
得点を認めてセンターマークを指したら、副審がオフサイドのフラッグアップをしていたなどの事を避けるためです。副審とのアイコンタクトをして、副審の動きを確認した後に得点を認めるようにしましょう。

副審は得点を認めるのであれば、タッチラインをハーフウェイラインに向かって、10m程度(4種であれば)走ります。フラッグをバサッとか振る必要はありません。 ボールが完全にゴールラインを越えていない場合などはそのままステイします。
ゴールキーパーがゴールラインを越えたボールを掻き出したりした場合はまずはフラッグアップをして、主審とアイコンタクト後に、得点となった事を表すためにハーフウェイラインに向かって走ります。)


次はフリーキックやゴールキックの再開方法でのポイントをご紹介します。

ゴールキックやスローインは試合中何度も繰り返されることですので、基本事項はしっかり覚えておきます。

まずはゴールキックでの再開。

ゴールキックを行う際はペナルティーエリアから相手競技者は出なければなりません。もちろんゴールキックを行う側の競技者はペナルティーエリアに何人いても構いません。そして、ボールがゴールエリアに静止していなければなりません。ボールが蹴られ、直接ペナルティーエリアを出るまでインプレーとなりませんので、初心者は注意が必要です。低学年などですとペナルティーエリアを出るギリギリで競技者がボールに触れてしまったりしますので。

ボールが直接ペナルティーエリアを出なければ、ゴールキックはやり直しとなります。

競技者が、何度もペナルティーエリア内でインプレー前にボールを触れるようであれば、「注意」「警告」を与えます。

副審はボールがゴールエリアにに確実に静止することを、その横のポジションで監視します。ボールが止められたなら、次にボールが確実にペナルティーエリアから出たかを確認できる位置に移動します。

※ゴールキック同様、フリーキックの場合(オフサイドなども)もペナルティーエリア内から再開される場合はペナルティーエリアをボールが直接出ないとインプレーとなりません。


スローイン
スローインを行う場所はボールがタッチラインを出た場所から再開です。 ボールが出た場所からかなり離れた(5m以上とか)ところから行われインプレーとなった場合は、ファウルスローとして扱い、相手チームにスローインを与えます。

競技者がフィールドに面していること。両足ともタッチラインもしくはフィールドの外に触れていることを監視しましょう。
また、相手競技者がスローインの邪魔をするために、2m以内に近づくいていたならば離れるように指示します。離れない場合は「警告」を与えなければなりません。


コーナーキック
コーナーキックを行う場合コーナーエリア内に確実にボールがセットされている事を確認し、ボールが蹴られた後の争点となりそうなポイントやペナルティーエリア近辺を監視します。

ボールが明らかに少しでも動けばコーナーキックはインプレーになります。ショートコーナーなどの場合などです。ゴールキックとは違って、コーナーエリアを出なくても確実にボールが動けばインプレーとなります。
相手競技者はボールがインプレーになるまで規定の距離(7m)より近づいてはいけません。コーナーエリアの外側から7mのところに任意のマークを付ける場合が多くありますので、そのマークをから近づかないように監視しましょう。

この任意のマークはコーナーエリアの外側から7mです。 コーナーフラッグから7mのところにつけたりしてしまう事があるので注意が必要です。

コーナーキックでちょっと注意が必要なのは、キックが蹴られてポストに跳ね返って、コーナーキックを行った競技者が再びボールに触れた場合です。 ポストですので、他の競技者がボールに触れてませんので、この場合は相手チームに間接フリーキックを与えなければなりません。(初心者では間違いやすいので)


次に直接フリーキックの再開。
ファウルを取ったあと、反則を犯した側のチームの競技者をフリーキックでプレーが再開するポイントから離れるようにコントロールします。(4種少年の場合はだいたい7mが多い)
フリーキックのポイントですが、多少(1,2メートルとか)のズレよりも、クィックリスタートを保証して蹴らせてもかまいません。 むしろ重要なのはボールが確実に静止しているかをチェックします。

審判にちょっと慣れてくるとフリーキックから相手競技者を規定の距離を離させるために、笛でその都度止めて、歩測して壁の距離を下げたり、(前に出したりする間違ったこともしたり)する一連のセレモニー的な動きをしたくなりますが、相手競技者が多少近くにいても、フリーキックをする側が早くリスタートをしたいのであれば、先ほど取り上げたように
・再開するポイントに大きなズレがない
・ボールが静止している事
を条件にフリーキッククイックリスタートをさせてあげましょう。

間接フリーキックも同様です。
オフサイドなど間接フリーキックでの再開では、
レフリーは間接フリーキックであることを示すた、必ず片手をまっすぐ上に挙げ(肘を曲げてちょっと上げただけではだめです。)ボールが他の競技者に触れるまで下ろしてはいけません。

ペナルティーキック
ペナルティーエリア内で守備側の競技者が直接フリーキックとなるファウルを犯した場合はペナルティーキックが与えられます。
(間接フリーキックで再開されるファウルの場合はペナルティーキックではありません。反則から起きた場所から間接フリーキック+守備側はゴールライン上か7m以上離れる:身体的接触のない危険なプレー、進路妨害、意図的にキックされたボールをゴールキーパーが手で扱うなど)

ペナルティーキックを進める方法はまず、副審の位置のチェック ペナルティーエリアとゴールラインの交点に付いてもらいます。
ゴールキーパーをゴールライン上に立たせる。その他の競技者を

ペナルティーエリアの外
ペナルティーアークの外
ボールより後方に

位置につかせます。 エリアやアークのラインはエリアの一部になりますので、競技者がラインを踏まないよう注意しましょう。

正しい位置に副審 競技者がついたならば、ペナルティーキックを行う競技者を特定します。「◯番が蹴ります」と公にします。

ペナルティーキックはボールが前方に蹴られて動いた段階でインプレーとなります。 コーナーキック同様。ゴールキーパーなどが触れず、ゴールポストやバーに跳ね返って、再びキッカーがボールに触れた場合は間接フリーキックを与えます。

ペナルティーキックにになると、もう得点になるものだという先入観があろうかと思いますが、結構、競技者の侵入の反則やゴールキーパーの前への飛び出しなど、いろいろな状況が考えられます。要注意です。 今回の競技規則の改訂でも、ゴールキーパーのインプレー前の前への飛び出しで、ゴールとならなかった場合は、ゴールがやり直しになるだけでなく、「警告」が与えられる事になっています。

初心者にとってはかなり高いハードルだと思いますが、ペナルティーキックに関して競技規則に記載されている、

違反とゴールとなったかの状況

をしっかり頭に入れて、落ち着いて対応できるようにしておきましょう。

今回はちょと長くなりましたが、初心者でも頭に入れておきたい試合の進め方の抜粋をご紹介しました。
練習試合などで失敗しながらうまくなりますから、積極的にトライしてみて下さい。



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2017年03月15日

ビギナー4級審判の方に まず準備

実際の試合と競技規則の解釈に関しての記事がこれまで中心でしたが、3月も中旬になり、いよいよ4月からの新年度で新たにサッカーの審判活動を開始される方の参考になるような記事を少し連載していこうと思います。

まず実際に審判をやる前の準備と心構えから。

審判をやるにあたって、必須なのが、競技規則を覚える事ですが、初心者が1条から順番にすべて覚えのは無理があるかと思います。

フィールドの大きさや規定、ボールの空気圧など、主審の役割など、確かに重要ではありますが、練習試合やミニゲームから最初は審判を始めめる事が多いと思いますので、その辺のところから。

11、12条のファウル、オフサイドを覚える事が必須です。
直接フリーキックとなるファウルにはどういうものがあるのか? 同様に関節フリーキックになるのはどういう場合か?。これは競技規則を施行する上で欠く事のできない重要規定です。
それぞれのファウルがどのようなものかは実際の試合やゲームなどの経験で積み上げて行かなければなりません。
蹴る。 つまずかせる。の足によるファウルは比較的わかりやすいのですが「チャージする」「抑える」などはどれがファウルなのか判断するのが最初は難しいと思います。チャージなどは上級審判であっても、正当なチャージなのか? ファウルなのか迷う事もあるくらいです。

練習試合で審判をやるときですが、そういう時こそファウルの見極めの練習になるのですから口に笛が行った時は迷わず吹いてしまいましょう。

それと最初が肝心なので言っておきますがファウルをしっかり見るには争点の近くで副審と挟んでプレーを監視する事を気にして下さい。まずは動く事が重要だという事です。センターサークルの近くだけで判定する事は無理があります。


さて、最初のころは主審ではなく、副審からスタートする事が多いので、オフサイドに関する条文や図はしっかり覚えておきましょう。
オフサイドは試合の結果に大きく影響する要因ですので、徹底的に頭に入れておく事です。実際副審を担当した場合にはまずはオフサイドラインのポジションを徹底的にキープして監視する事が基本となります。

最初のころはオフサイドポジションにいる競技者にボールが出ただけでパッとフラッグアップしてしまう事が多いかもしれません。オフサイドの成立がしてない場合にはある程度経験のある主審であれば、フラッグアップのキャンセルを指示してくれるので、それに従います。(4種4級だと笛を吹いてしまう主審が多いのが現状ですが)
まずはウエイト&シーといって、ゆっくり待って見極める癖をつける事が重要です。

今回は準備として競技規則をまず覚え練習試合などで経験を積む心構えを少し取り上げてみました。

次回からは初心者の実践的な事例をご紹介していきます。




posted by zutto4q at 09:36| Comment(0) | 審判のやり方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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